葉酸サプリは、妊活中や妊娠中の女性にとって、欠かせない栄養素として注目されています。しかし、「葉酸サプリって本当に必要?」「どんな効果があるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、葉酸サプリの基礎知識から選び方、妊活・妊娠中に飲むべき理由までをわかりやすく解説していきます。さらに、おすすめの葉酸サプリ10選も紹介しているので、自分に合った商品を見つける参考にしてみてください。
葉酸サプリを選ぶときの5つのポイント

葉酸サプリを選ぶ際に大切な5つのポイントを紹介します。ポイントをしっかりと抑え、自身にあった葉酸サプリを選ぶための、参考にしてみてください。
- 葉酸の量
- ほかの成分の配合
- 品質基準
- 価格
- 口コミ
1.葉酸の量
葉酸サプリを選ぶ際は、まず含有されている葉酸の量に注目しましょう。
厚生労働省は、妊活中や妊娠初期の女性に対して、葉酸を1日400μg摂取することを推奨しています。サプリメントの種類によって、葉酸の配合量は異なるため、パッケージや成分表示を必ず確認しましょう。
また、葉酸の配合量が少ないと、十分な効果が得られない可能性もあるため、必要量をしっかり補える製品を選ぶことが大切です。
2.ほかの成分の配合
葉酸サプリには、葉酸以外にもさまざまな栄養素が配合されている製品があります。
特に、貧血予防に有効な鉄分やビタミンB群、胎児の骨や歯の形成に必要なカルシウムやビタミンDなどは、妊娠中に積極的に摂取したい栄養素とされています。これらがバランスよく含まれているサプリを選ぶことで、妊活・妊娠中の体調管理をより効果的にサポートしてくれるでしょう。
また、免疫機能の維持に必要な亜鉛や、女性ホルモンの分泌に効果のあるマグネシウムなど、妊活中の健康維持に役立つ成分が、配合されているかもチェックしておくのがおすすめです。
3.品質基準
品質基準も葉酸サプリ選びで欠かせないポイントです。日常的に口にする商品だからこそ、GMP(Good Manufacturing Practice)認証など、製造工程の安全性や品質管理が徹底されている製品を選ぶと安心です。また、国内製造や第三者機関による検査済みのサプリは、より信頼性が高いといえます。
品質基準と合わせて、余分な添加物(保存料、着色料、香料など)が、極力使われていない商品を選ぶのもおすすめです。
4.価格
葉酸サプリは毎日継続して摂取するものなので、無理なく続けられる価格かどうかも、大切な判断基準です。
高額な商品が必ずしも優れているわけではありません。内容成分や品質、安全性を比較しながら、コストパフォーマンスの良い製品を選ぶことがポイントです。
定期購入やまとめ買いで割引がある場合もあるので、購入前にチェックしましょう。
5.口コミ
実際に葉酸サプリを利用した人の口コミや評価も、選ぶ際の参考になります。
口コミでは、飲みやすさや体調の変化、続けやすさなど、実際の使用感がわかります。特に妊活〜妊娠初期にかけては、味やにおいに敏感になったり、つわりで飲みにくく感じることも多いため、同じ悩みを持つ人の意見を確認しておくと安心です。
信頼できるレビューやSNSの評判も活用し、自分に合った葉酸サプリを見つけていきましょう。
おすすめの葉酸サプリ10選

葉酸サプリはさまざまな商品があり、自分に合った商品選びに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、おすすめの葉酸サプリを10種紹介していきます。
それぞれの商品の特徴を詳しく紹介していきますので、参考にしてみてください。
- BSクランベリー
- BSリンカル
- ベルタ葉酸サプリ(BELTA)
- ディアナチュラスタイル 葉酸×鉄・カルシウム
- mitas(ミタス)葉酸サプリ
- elevit(エレビット)
- makana(マカナ)
- ママニック
- DHC 葉酸
- Mama Lula 葉酸&鉄プラス
1.BSクランベリー

商品名 | BSクランベリー |
価格(税込) | 6,480円 |
BSクランベリーは、「女の子が欲しい」という希望を持つカップル向けに開発された、葉酸サプリメントで、吸収率の高いモノグルタミン酸型葉酸を400μg配合しています。
他の成分としては、クランベリーエキス末を配合し、女性のバランスを整えるサポートが期待できます。乳酸菌の一種であるアシドフィルス菌も配合しているのも特徴の1つです。
すべて国内で開発・製造されており、品質と安全性にも配慮された商品です。放射能試験や一般細菌試験もクリアしており、安心して利用できます。小粒タイプで飲みやすく、毎日続けやすい設計なのも嬉しいポイントです。
2.BSリンカル

商品名 | BSリンカル |
価格(税込) | 6,480円 |
BSリンカルは、「男の子が欲しい」と考えるカップルをサポートするために開発された、リン酸カルシウム配合の葉酸サプリメントです。厚生労働省が推奨するモノグルタミン酸型葉酸を1日400μg配合しており、妊娠前からの健康な体づくりをサポートしてくれます。
全成分の試験・研究・開発・製造を国内で行い、放射能試験や一般細菌試験もクリアしている商品で、徹底した品質管理と安全性を確保しています。
3.ベルタ葉酸サプリ(BELTA)
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商品名 | ベルタ葉酸サプリ(BELTA) |
価格(税込) | 5,980円 |
ベルタ葉酸サプリ(BELTA)は、モノグルタミン酸型葉酸を発酵・培養し、酵母葉酸として480μg配合したサプリメントです。葉酸のほか、鉄や亜鉛、ビタミンB6、ビタミンE、カルシウムなど妊娠中に必要な栄養素をバランスよく配合しています。
さらに、20種類のアミノ酸や23種類の野菜、美容成分など合計85種類の素材・栄養素を含み、つわり時でも飲みやすい後味のなさが特長です。
GMP認定工場で製造され、添加物も極力排除し安全性にも配慮した商品となっています。
4.ディアナチュラスタイル 葉酸×鉄・カルシウム

商品名 | ディアナチュラスタイル 葉酸×鉄・カルシウム |
価格(税込) | 518円 |
ディアナチュラスタイル 葉酸×鉄・カルシウムは、葉酸480μg、鉄15mg、カルシウム90mgを1日でまとめて摂取できるサプリメントです。さらに、乳酸菌やビタミンB群、ビタミンC、ビタミンDも配合し、栄養バランスをサポートしてくれるのが特徴となっています。
着色料無添加にこだわり、GMP認証を取得した国内工場で生産されています。また、飲みやすさや粒の大きさにも配慮している商品です。
5.mitas(ミタス)葉酸サプリ
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商品名 | mitas(ミタス)葉酸サプリ |
価格(税込) | 5,940円 |
mitas(ミタス)葉酸サプリは、妊活中の女性に必要な栄養素をオールインワンで配合したサプリメントです。厚生労働省推奨の合成葉酸400μgをはじめ、鉄分や亜鉛、ビタミンB群、ビタミンD、ミネラルなど20種類以上の栄養素をバランスよく含んでいます。
さらに、高麗人参や生姜、クコの実など厳選した和漢素材を配合し、冷え対策や体のめぐりもサポートしてくれるのが嬉しいポイントです。
GMP認証の国内工場で製造され、香料や着色料などは無添加の商品となっています。また、安全性試験も徹底しており、妊活期から安心して続けられるのが特長です。
6.elevit(エレビット)
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商品名 | elevit(エレビット) |
価格(税込) | 4,980円 |
elevit(エレビット)は、葉酸とマルチビタミンを配合したサプリメントです。妊活中や妊娠中の女性に必要な葉酸をはじめ、鉄分やカルシウム、ビタミンB群など、合計13種類のビタミンとミネラルをバランスよく配合しています。
食事だけでは不足しがちな栄養素を効率よく補えるため、妊娠前から妊娠中、授乳期まで幅広くサポートしてくれるのが特長です。
商品にはパウチタイプとボトルタイプがあり、どちらも成分量や内容量は同じですが、ボトルタイプは医療機関のみの販売となっています。医療機関でも取り扱われており、知名度の高さも人気の理由の1つとなっていました。
7.makana(マカナ)
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商品名 | makana(マカナ) |
価格(税込) | 6,580円 |
makana(マカナ)は、妊活中の女性やカップルをサポートするために開発されたサプリメントです。モノグルタミン酸型葉酸と、鉄やビタミンEなどの必須栄養素をバランスよく配合している商品です。
また、マカや亜鉛など、男性の妊活にもおすすめの成分を配合しているので、カップルで一緒に摂取するのもおすすめです。
無添加にこだわった商品設計で、GMP認定工場で製造され、放射性物質検査もクリアしています。定期コースでの購入で、妊活カウンセラーとの電話相談や、管理栄養士からの栄養指導、男性妊活用の精子観察キットが無料で利用できるのも魅力の1つです。
8.ママニック

商品名 | ママニック |
価格(税込) | 5,400円 |
ママニック葉酸サプリは、妊活中から妊娠・授乳期までの女性をサポートするために開発されたサプリメントです。厚生労働省推奨のモノグルタミン酸型葉酸400μgをはじめ、鉄やカルシウム、ビタミンB群、ビオチンなど23種類のビタミン・ミネラル・アミノ酸をバランスよく配合しています。
さらに、国産野菜8種や乳酸菌、美容成分も厳選して配合されており、体づくりだけでなく美容面もサポートしてくれるのが魅力です。また、無添加にこだわり、製品もGMP認定工場で製造されているため、信頼性が高いのも特長です。
粒は飲みやすい9mmサイズで、つわり時にも配慮した匂いを抑えるコーティングが施されています。
9.DHC 葉酸

商品名 | DHC 葉酸 |
価格 | 258円 |
DHCの葉酸は、1日1粒で400μgの葉酸を手軽に補給できるサプリメントです。吸収されやすいモノグルタミン酸型葉酸を採用し、ビタミンB2・B6・B12もバランス良く配合されています。
1粒でほうれん草約12株分の葉酸量をカバーでき、熱や水に弱い葉酸の不足を効率よく補えるのが嬉しいポイントです。
ドラッグストアなどで手軽に購入できるだけでなく、他商品と比べても安価なため、試しやすいのも魅力の1つとなっています。
10.Mama Lula 葉酸&鉄プラス

商品名 | Mama Lula 葉酸&鉄プラス |
価格(税込) | 1,500円 |
Mama Lula 葉酸&鉄プラスは、妊娠前から授乳期までの女性と赤ちゃんの健康をサポートするために開発されたサプリメントです。1日4粒で葉酸480μg、鉄8mg、カルシウム184mgが摂取できます。
また、ビタミンD、ビタミンB群、ビタミンC、マグネシウム、亜鉛など9種のビタミン・ミネラルをバランスよく補給している商品です。さらに、ヒト由来と植物性の2種類の乳酸菌を配合し、体調管理もサポートしてくれるのも人気の理由となっています。
合成着色料・香料・保存料は無添加で、原料選定から製造まで厳しい基準をクリアしています。妊娠前から授乳期まで安心して続けやすいよう、品質と安全性にこだわった商品です。
葉酸サプリを飲む前に知っておきたい基礎知識

葉酸サプリは妊活中や妊娠中の女性にとって重要な栄養補助食品ですが、実際に飲み始める前に基礎知識を身につけておくことが大切です。
ここでは、葉酸の基礎知識と、主な効果を紹介します。
- 葉酸には「天然葉酸」と「合成葉酸」がある!2つの葉酸の違いとは?
- 葉酸の働きとは?3つの主な効果を紹介!
葉酸には「天然葉酸」と「合成葉酸」がある!2つの葉酸の違いとは?
葉酸はビタミンB群の一種で、妊活中や妊娠中の女性にとって欠かせない栄養素の1つです。
葉酸には「天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)」と「合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)」の2種類があります。
天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)は、主に野菜や果物、酵母などの食品に含まれる葉酸です。しかし、天然葉酸は体内で分解されてから吸収されるため、摂取した量の約50%しか利用されないことに注意が必要です。
一方、合成葉酸(モノグルタミン酸型)は人工的に作られた葉酸で、サプリメントに多く使用されています。合成葉酸は最初から体内で利用しやすい形であるため、摂取した量の約85%が吸収されるというのもメリットの1つです。
厚生労働省も妊活中や妊娠初期の女性には、吸収率の高い合成葉酸の摂取を推奨しています。
葉酸の働きとは?3つの主な効果を紹介!
葉酸の主な働きの1つは、「細胞の生成や分裂を助ける」ことです。これは胎児の成長や発育にとって非常に重要で、特に妊娠初期には神経管(脳や脊髄のもととなる部分)の正常な形成をサポートしてくれます。
2つ目は、「赤血球の生成を助ける」働きです。妊娠中は赤ちゃんに栄養を送るために、血液量が増加し、貧血になりやすいとされているため、赤血球の生成を助ける葉酸の摂取が推奨されています。葉酸が不足すると、「巨赤芽球性貧血」という悪性貧血の原因になることがあるため注意が必要です。
3つ目の効果は、「胎児の健康維持」に有効な点です。葉酸を十分に摂取することで、前述した胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減はもちろん、流産などのリスクも低減できることがわかっています。
参考:巨赤芽球性貧血
葉酸は食事だけで摂るのは難しい!葉酸サプリを活用するべき理由

葉酸は妊活中や妊娠中に欠かせない栄養素ですが、毎日の食事だけで必要量を満たすのは簡単ではありません。ここでは、葉酸を多く含む食材と、食事だけで摂るのが難しい理由について解説します。
- 葉酸を多く含む食材とは?
- 葉酸を食事だけで補うのは難しい理由
葉酸を多く含む食材とは?
葉酸はさまざまな食品に含まれていますが、特に多く含まれるのはブロッコリー、アボカド、納豆、卵、さつまいも、玄米、ドライマンゴー、いちごなどが挙げられます。
例えば、焼いたブロッコリー100gには約450μg、アボカド1個には約85μgの葉酸が含まれています。
これらの食材を日々の食事に取り入れることで葉酸の摂取量を増やすことができますが、葉酸は水溶性ビタミンのため、熱や水に弱い性質があります。調理方法によっては、葉酸が減少してしまう可能性があるので、食事から効率よく摂取するには、生で食べられる食材を選ぶのもおすすめです。
葉酸を食事だけで補うのは難しい理由
葉酸を食事だけで十分に摂取するのが難しい理由はいくつかあります。まず、葉酸は水溶性ビタミンであり、加熱や調理の過程で失われやすい性質があるということです。また、妊活中から妊娠中にかけては、通常の2倍以上の葉酸が必要とされるため、毎日大量の野菜や果物を摂取するのは現実的ではありません。
さらにつわりなどで食事量が減ると、必要な葉酸を食事だけで補うのは一層難しくなります。そのため、サプリメントでの補給が推奨されているのです。
葉酸サプリの摂取目安量と役割とは?

葉酸サプリは、妊活中や妊娠中、授乳期の女性にとって欠かせない栄養補助食品です。ここでは、葉酸サプリの摂取目安量と役割について解説していきます。
- 一般成人の場合【1日240μg】
- 妊活中~妊娠初期【1日640μg】
- 妊娠中期~妊娠後期【1日480μg】
- 授乳期【1日340μg】
一般成人の場合【1日240μg】
一般成人(18歳以上)の葉酸の推奨摂取量は1日240μgとされています。この量は通常の食事から摂取可能ですが、野菜や果物の摂取量が少ない方や、偏った食生活をしている場合は不足することもあるため、注意が必要しましょう。
葉酸は細胞の新陳代謝を助ける効果があるので、妊活や妊娠中でない方でも、健康維持に役立つ大切な栄養素です。食事だけで十分に摂取できない場合は、サプリメントの活用もおすすめです。
妊活中~妊娠初期【1日640μg】
妊活中や妊娠初期の女性は、通常の推奨量240μgに加えてサプリメントなどから400μgを追加し、合計640μgの葉酸摂取が推奨されています。これは胎児の神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎症など)のリスクを減らすために必要な量です。
妊娠を計画している段階から、妊娠3か月頃までの間は特に葉酸の摂取が重要とされています。食事だけでこの量を満たすのは難しいため、葉酸サプリを活用していきましょう。
妊娠中期~妊娠後期【1日480μg】
妊娠中期から後期にかけては、1日480μgの葉酸摂取が推奨されています。この時期も胎児の成長や母体の健康維持に葉酸が必要です。
妊娠中期以降は胎児も大きくなる時期なので、より栄養を届けるために、全身の血液量が増え、貧血になりやすい時期です。赤血球の生成を助けてくれる葉酸を積極的に摂取することで、妊娠中の貧血予防にも役立ちます。
妊娠初期ほどの高摂取量は必要ありませんが、通常より多くの葉酸が必要となるため、サプリメントを上手に取り入れるとよいでしょう。葉酸と合わせて、鉄分が含まれているサプリメントも、より貧血予防に効果的なのでおすすめです。
授乳期【1日340μg】
授乳期の女性は、1日340μgの葉酸摂取が推奨されています。母乳を通じて赤ちゃんにも葉酸が供給されるため、授乳中も意識的に葉酸を補うことが大切です。
葉酸は母体の健康維持だけでなく、赤ちゃんの発育にも大切な栄養素です。毎日の食事に加えて葉酸サプリを活用することで、必要な量を効率よく摂取できます。
ただし、妊娠中に比べると必要量が減少しているので、過剰摂取には注意し、上限量(目安は1,000μg)を守るようにしましょう。
葉酸サプリが妊活・妊娠中に推奨される理由5選

葉酸が妊活・妊娠中の女性に大切な栄養素であることを説明してきました。ここでは改めて、葉酸サプリが妊活・妊娠中に推奨される5つの理由を詳しく解説していきます。
- 神経管閉鎖障害リスクを低減できる
- 貧血の予防に繋がる
- 妊娠率向上に期待が持てる
- 流産率低下に繋がる可能性がある
- 産後うつのリスク減少が期待される
神経管閉鎖障害リスクを低減できる
葉酸サプリを十分に摂取する最大の理由は、胎児の神経管閉鎖障害リスクを大幅に低減できる点です。神経管閉鎖障害とは、胎児の脳や脊髄のもととなる神経管がうまく形成されないことで起こる先天異常で、無脳症や二分脊椎症などが含まれます。
妊娠前から妊娠初期にかけて葉酸をしっかり摂取することで、このリスクを70〜80%減らせると報告されています。そのため、妊活中からの葉酸サプリ摂取が推奨されているのです。
貧血の予防に繋がる
葉酸は赤血球の生成を助ける効果があり、妊娠中の貧血予防にも役立ちます。
妊娠中は胎児に栄養を届けるために、母体の血液量が増加します。この時、赤血球の量も比例して増えていきますが、血液量の増加に赤血球の増加が追いつかず、血液中の赤血球の量よりも血漿(血液の液体成分)が多くなり、血液が希釈されてしまうため貧血となることが多く、注意が必要です。
そのため、赤血球の生成を助けてくれる葉酸を積極的に摂取することで、貧血の予防に繋がるとされています。
妊娠率向上に期待が持てる
葉酸を積極的に摂取していた女性は、妊娠率が高くなったという研究結果が発表されています。この研究は、不妊治療中の女性を対象に、葉酸を多く摂取していたグループとしていなかったグループとで、妊娠成功率を比較したものです。
その結果、葉酸をサプリメントなどで積極的に摂取していたグループの方が、着床率、臨床妊娠率、および生児出産率が高いことが分かったため、葉酸が妊娠率向上に良い影響をもたらすと考えられています。
参考:Dietary folate and reproductive success among women undergoing assisted reproduction
流産率低下に繋がる可能性がある
2015年に発表された論文で、サプリメントからの葉酸摂取量が多いと、自然流産率が低下することが示されました。この論文によると、妊娠前から葉酸を多く摂取していた女性(851μg/日超)は、葉酸サプリメントを摂取していない女性(0μg/日)と比較して、自然流産のリスクが相対的に低かったとされています。
また、死産リスクも同様に低い水準だったと公表されているため、妊活中から積極的に葉酸を摂取するのがおすすめです。
参考:Maternal Prepregnancy Folate Intake and Risk of Spontaneous Abortion and Stillbirth
産後うつのリスク減少が期待される
葉酸の摂取と産後うつの関係について調査した研究では、葉酸サプリメントを6か月以上摂取した女性は、6か月以下の摂取だった女性に比べて、産後うつの発症率が低くなったとされています。
また、血中の葉酸濃度が高いほど産後うつの発症率が低いという結果も公表されているため、妊娠後も継続して摂取するのがおすすめです。
葉酸サプリに関してよくある質問

葉酸サプリの飲み方やタイミング、飲み忘れた時の対処法など、よくある質問をまとめました。これから葉酸サプリを取り入れたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
- 葉酸サプリの正しい飲み方は?
- 飲むタイミングに決まりはある?
- 飲み忘れた時はどうしたらいい?
- 男性も飲んだほうがいい?
- ほかのサプリや薬と併用してもいい?
1.葉酸サプリの正しい飲み方は?
葉酸サプリは水や白湯と一緒に飲むのが基本です。カフェインを含む飲み物(コーヒーや紅茶、緑茶など)は葉酸の吸収を妨げる可能性があるため、避けるようにしましょう。
また、1日の摂取量を守りつつ、複数回に分けて飲むと、体内の葉酸濃度を安定させやすくなる効果も期待できるのでおすすめです。
2.飲むタイミングに決まりはある?
葉酸サプリは基本的に1日のうちいつ飲んでも問題ありません。ただし、朝食後や夕食後など決まったタイミングで飲むことで習慣化しやすく、飲み忘れを防ぐことができるのでおすすめです。
吸収率を高めたい場合は空腹時の摂取も効果的ですが、胃腸が弱い方やつわりの症状がある場合には、食後の方が負担が少なくなるので、自身の体調に合わせて調整してみてください。
3.飲み忘れた時はどうしたらいい?
葉酸サプリを飲み忘れた場合は、気づいた時点でその日の分を摂取してください。ただし、過剰摂取にならないように、2日分をまとめて飲むのは避け、翌日からは通常通りの摂取量に戻しましょう。
飲み忘れを防ぐために、アラームやリマインダーアプリなどを活用するのもおすすめです。
4.男性も飲んだほうがいい?
葉酸は妊活中の女性だけでなく、男性にも重要な栄養素です。葉酸や亜鉛などは精子の質や生殖能力の維持に効果があるとされており、妊活をサポートしてくれます。夫婦で一緒に葉酸サプリを摂取することで、妊娠しやすい体づくりや健康管理に役立つでしょう。
男性用の妊活サプリについては下記の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
5.ほかのサプリや薬と併用してもいい?
葉酸サプリは基本的に他のサプリや薬と併用できますが、鉄分やカルシウム、ビタミンなどの成分が重複する場合は過剰摂取に注意が必要です。
また、持病がある方や薬を服用中の方は、医師や薬剤師に相談した上で併用するようにしましょう。安全に葉酸サプリを続けるためにも、成分表示や注意事項をよく確認してください。
まとめ:葉酸サプリは妊活中からおすすめ!自分にあったサプリを探してみよう!

葉酸サプリは、妊活中から妊娠期、さらには授乳期まで、女性と赤ちゃんの健康を守るために欠かせない存在です。赤血球の生成を助けたり、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減できたりと、自身の健康だけでなく、赤ちゃんの健康維持にも効果が期待できます。妊活中から早めに葉酸サプリを取り入れ、必要な栄養素をしっかり補っていきましょう。
また、葉酸サプリには様々な種類があります。葉酸の配合量や、配合されている他の栄養素などの情報を参考に、自身に合ったサプリを探していきましょう。