妊活をする中で、「妊活って、こんなにつらいものなの?」「このストレス、赤ちゃんを授かる妨げになっているかも…」といった不安や悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
妊活によるストレスは体にさまざまな影響を与える可能性があります。この記事では、ストレスが妊活中の体に及ぼす影響や主な原因、ストレスの解消法について詳しく解説します。
また、ストレスを乗り越え出産したという先輩ママの声も紹介しているので、参考にしてみてください。
妊活ストレスって?ストレスが体に及ぼす影響

妊活ストレスとは、妊娠を望んで努力しているにもかかわらず、思うように結果が出ないことで感じる精神的な負担のことです。このストレスは、体にさまざまな影響を与えることがあります。
ここでは、ストレスによる主な影響3つを詳しく紹介します。
- ホルモンバランスの乱れ
- 排卵への影響
- 自律神経の乱れ
ホルモンバランスの乱れ
ストレスを感じると、体内でコルチゾールというホルモンの分泌が増加します。コルチゾールの増加は、女性ホルモンの分泌を抑制する可能性があります。日本産科婦人科学会の報告によると、ストレスによるホルモンバランスの乱れが、月経不順や排卵障害につながることがあるそうです。
また、ホルモンバランスが乱れると、肌や髪質に影響が出てしまう場合も多いとされています。肌荒れや抜け毛などが気になる場合には、ストレスの影響も考慮すると良いでしょう。
※出典 日本産婦人科学会HP
排卵への影響
ストレスによって分泌されるプロラクチンというホルモンは、排卵を抑制する働きがあります。アメリカ生殖医学会の研究では、慢性的なストレスを抱える女性は、そうでない女性と比べて排卵の頻度が低下する傾向が見られたという結果も出ています。
妊娠は卵子と精子の結びつきによって起こるため、卵子の排卵がないと妊娠はできません。そのため、排卵の頻度が低下していたり、排卵自体が確認できない症状が分かったりした場合には、ホルモンバランスの乱れを治療しながら、排卵を起こす治療(排卵誘発)を行う治療が必要になる可能性もあります。
自律神経の乱れ
ストレスは自律神経のバランスを崩す原因にもなります。自律神経が乱れると、体の血流が悪くなり、手足の冷えや便秘といった症状も引き起こしやすくなるのです。
自律神経の乱れによる影響は個人差がとても大きいとされ、人によってはめまいや倦怠感など身体的な不調を強く感じる場合や、集中力低下やイライラを感じやすくなるなどの精神的な不調を強く感じる場合があります。
妊活ストレスの原因とは?主な5つの原因

妊活中のストレスには、さまざまな要因があります。ここでは、主な5つの原因について紹介します。
- 将来への不安
- パートナーとの気持ちのズレ
- 友達との付き合い方
- 周囲からの「まだ?」攻撃
- 仕事と妊活の両立
1.将来への不安
妊活中の将来への不安が、ストレスの原因となっている場合があります。将来への不安には、具体的には次のような悩みを抱える方が多い印象です。
「35歳を過ぎたけど、まだ妊娠できていない。このまま高齢出産になるのか、それとも妊娠できないのか」
「何ヶ月も頑張っているのに結果が出ない。私たち夫婦に問題があるのだろうか」
「妊娠・出産でキャリアが中断されると、復帰後のポジションや給与に影響があるのではないか」
「やっと妊娠しても、流産しないか」
普段の生活とは異なる妊活中の環境で、どうしてもこのような不安はより大きくなってしまい、ストレスをなってしまいます。また、特にこれらの不安は、妊活の長期化や年齢を重ねるにつれて強くなる傾向にあります。
2.パートナーとの気持ちのズレ
妊活に対する意識や積極性が、パートナーとの間でズレを生じることがあります。
例えば、一方が熱心に取り組みたいと考えているのに対し、もう一方があまり積極的でないといった場合、気持ちのズレが大きくなってしまう可能性があります。
3.友達との付き合い方
妊活中は、友人との関係性に変化が生じることがあります。例えば「子育ての話題についていけない」「羨ましさと寂しさが入り混じる」といった複雑な感情が、ストレスの原因となることがあります。
すでに子育て中の友人との付き合いに、戸惑いを感じる方も少なくありません。
4.周囲からの「まだ?」攻撃
家族や親戚、職場の同僚などから「まだ子どもはできないの?」といった心ない質問を受けることがあります。妊娠を心待ちにしている方にとっては、この何気ない一言でも精神的に負担に感じることも多いでしょう。
小さな一言の積み重ねが自身でも気付かぬうちにプレッシャーとなり、大きなストレスへと繋がってしまう可能性もあります。
また、嫌な気持ちを感じても、なかなか本心を伝えられず余計にストレスを重ねてしまうこともあり、悩みの種となっている方も多いのではないでしょうか。
5.仕事と妊活の両立が難しい
仕事と妊活の両立は、多くの方にとって大きな課題です。不妊治療のための通院や、ホルモン注射などの自己投与が必要な場合、仕事との調整が難しくなることがあります。
また、厚生労働省の調査によると、約58%の方が職場に不妊治療を受けていることを共有していないそうです。このような状況下で両立を図ろうとすることが、大きなストレス要因となっています。
※参照 厚生労働省『不妊治療の実態に関する調査研究について』
妊活ストレスの発散におすすめ!5つの解消法

妊活中のストレスを軽減するためには、効果的な解消法を見つけることが大切です。ここでは、妊活ストレスを和らげるための5つの方法を紹介します。
- パートナーとお互いの気持ちをシェアしてみる
- 自分のための時間を作る
- カラダを動かして気分転換する
- 妊活仲間や家族に相談してみる
- 専門家の力を借りる
1.パートナーとお互いの気持ちをシェアしてみる
妊活はパートナーと協力して取り組むことが大切です。パートナーとオープンにコミュニケーションを取ることで、互いの気持ちを理解し合える可能性が高まります。
例えば、通院の前日には妊活について話し合う時間を設けるなど、定期的なコミュニケーションの機会を意識して作るようにしてみるのもおすすめです。
また、言葉では上手く伝えられないモヤモヤも、文章だと素直に伝えられることもあります。メッセージ等のツールも活用しながら、不安や悩みを共有し、支え合っていきましょう。
2.自分のための時間を作る
妊活に専念するあまり、自分自身の時間を蔑ろにしてしまう場合もあります。インターネットやSNSで、妊活に関する情報を検索し続けてしまうことも多いのではないでしょうか。知らず知らずのうちに、妊活のことで頭がいっぱいになってしまい、ストレスに繋がっているという状況も珍しくありません。
妊活前に楽しんでいた趣味をもう一度始めてみるのもおすすめです。自身の心と体をリフレッシュしていきましょう。
なかなか時間が取れないという方は、自宅でも気軽にできる読書や、映画鑑賞、アロマテラピーなども取り入れやすくおすすめです。
3.カラダを動かして気分転換する
適度な運動は、ストレス解消に効果的です。妊活中の方であれば、ヨガやウォーキング、ストレッチなどが身体的負担も少なくおすすめです。自分に合った運動を見つけて実践してみましょう。
また、運動は体調を整えるだけでなく、妊娠に向けて体を準備する効果もあります。暖かい環境で行うホットヨガや、固まった筋肉をほぐすストレッチなどは、基礎体温を上昇させる効果がありますよ。
ただし、無理は禁物です。ストレス発散には短時間の運動でも十分な効果が期待できるので、過度な筋トレや激しい運動などは控え、自身の体調と相談しながら、楽しく体を動かしてみましょう。
4.妊活仲間や家族に相談してみる
同じ経験をしている人と話すことで、孤独感を和らげることができます。妊活サークルやオンラインコミュニティに参加するのもおすすめです。
SNSで同じような悩みを投稿している人を探してみたり、地域のコミュニティで妊活をしている方向けのヨガ教室などのイベントを開催していることがあるので、探してみると良いでしょう。
また、人には言いにくいことも、家族になら素直に相談できるという方もいると思います。短時間でも電話やメッセージなどで連絡を取り合うことで、不安な気持ちを和らげ、ストレス軽減に繋がるので、ぜひ気持ちを共有してみてください。
5.専門家の力を借りる
妊活の悩みが深刻な場合は、専門家のサポートを受けることを検討しましょう。産婦人科で通院している場合には、カウンセリングサービスを提供しているところもあるので、主治医に相談してみるのもおすすめです。
また、妊活アドバイザーなどの資格を持っている専門家が、オンライン面談などで直接悩みを聞いてくれるサービスなどもあります。自身の状況に合わせて選択してみてください。
「妊活ストレスでつらかったけど…出産できた」という方の声

妊活ストレスで辛い経験をした先輩ママの声を集めました。ぜひ参考にしてみてください。
1年ほど不妊治療をしましたが、結局一番仕事でストレスがすごい時に妊娠しました。自分でも信じられませんでした。 不妊治療を休んだら、ほっとしたのか来てくれた…と言う話もよく聞きますが、そんな簡単に休めませんし、休んだら休んだでストレスですよね。毎日のように一喜一憂して、毎月泣いて…二人の時間を楽しもうと思えば思うほど病んで、本当にひどかったです(^^;; 妊娠を待ってる女性はみんな本当によく頑張っています。妊娠のため…はもちろん、プラスアルファ治療を頑張ってる自分を労わるという気持ちでよもぎ蒸しや整体等、自分が気持ちよいと思えることもして、心も体も大切になさってください。
私はもうリセットに慣れてしまって、またどうせできてないんだろうな~と普段通り酒を飲んで生肉食べて踊っていました(笑) 人から聞かれた時は、励んでます^^って受け流していました(笑) 私は人それぞれのタイミングがあると思っていました! 授かるべきタイミングがそれぞれ違うと思うので、今は自分はそういうタイミングじゃないんだなと思うようにしていましたよ。
友人も流産やなかなか妊娠できずが続き、たまたま誘われたバトミントンを久しぶりにやってしばらくしてたら妊娠したと言ってました。 これだけ聞いたら「んなわけない」と思いますがきっとそういうことなんだと思います。 気分転換や好きなことしたり、美味しいもの食べたりそゆことでいんだと思いますよ。
まとめ:笑顔で妊活を続けるために、自分に合ったストレス解消法を見つけよう

妊活中のストレスは、ホルモンバランスの乱れや自律神経の不調を引き起こし、妊娠のチャンスを逃してしまう可能性があります。そんなストレスと上手に付き合えば、あなたに合ったストレス解消法がきっと見つかるはずです。
妊活の道のりは、時に長く感じることもあるかもしれません。パートナーや家族、妊活仲間などとの交流を通じて、自分に合った方法で妊活を続けていきましょう。
また、妊活のストレスの要因として、パートナー間で子どもの性別について頭を悩ませているケースもあるようです。子どもの性別については「産み分け」という考え方があり、産み分けゼリーが活用されています。産み分けゼリーについては以下記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください!