妊活して何回目でできる?年代別平均値と成功のポイントや体験談を紹介

「妊活を始めたけど、何回目で妊娠できるの?」「年齢によって妊娠のしやすさが変わるって本当?」といった疑問を持ったことはありますか?この記事では、一般的な妊娠成功までの回数年代別の平均値妊活成功までの体験談を詳しく紹介しています。妊活に影響を与える6つの要因や成功までのポイントも解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

妊活開始後、平均何回目で妊娠する?

妊活開始後、平均何回目で妊娠する?

妊活を始めると、何回目で妊娠できるのか気になってしまうカップルも多いのではないでしょうか。妊娠するまでの回数や期間は個人差が大きく、健康状態や生活習慣、体内環境などいろいろな要因が影響します。ここでは、一般的な妊娠成功までの回数期間年代別の平均値について解説していきます。

  • 一般的な妊娠成功までの回数と期間
  • 妊活成功までの年代別の平均値(20代、30代、40代)

一般的な妊娠成功までの回数と期間

2020年に行われた、23歳~34歳の女性を対象とした自然妊娠までの期間を調査したデータによると、参加者のうち44%6か月以内に妊娠に成功していました。一般的には1周期(1回の妊活期間)で自然妊娠に成功するのは、全体の5~35%程度とされていますが、年齢によって大きく差があるため注意が必要です。20代のカップルの場合、1年以内に90%以上が妊娠に成功しているというデータもありますが、個人の健康状態などによっても変動するため、妊活成功までの期間を一概に判断するのは難しいとされています。

また、野村総合研究所の調査では、自然妊娠を望んでいたカップルのうち68.4%が、妊活開始後6か月以内に病院での不妊治療を開始したとされています。中でも、妊活開始と同時に医療機関を受診した割合がもっとも高く、全体の33%となっていました。妊娠成功までの期間を短くしたいという希望がある場合には、医療機関でタイミング法などのアドバイスを受けるのもおすすめです。

参考:不妊ではない若年女性の自然妊娠する確率は?

参考:野村総合研究所『不妊治療の実態に関する調査研究

妊活成功までの年代別の平均値(20代、30代、40代)

一般的なデータによると、20代の自然妊娠率は1周期25~30%となっており、1年間妊活を続けた場合の自然妊娠率は85~90%に達するとされています。30代前半でも同程度を維持していますが、35歳を超えると1周期あたり約18%に低下し、40代では1%以下となることが多いようです。

年代1回で妊娠する確率
20代約25〜30%
30代前半約25〜30%
30代後半約18%
40代約1%

また、日本生殖医学会によると、女性の年齢が増加すると「妊孕性(妊娠する力)」が低下していくとされています。さらに婦人科疾患の罹患率も増加傾向にあるため、子宮筋腫や子宮内膜症等の影響から妊娠しづらくなっている可能性も指摘されています。

自身の体調に不安がある場合は、早めに医療機関を受診するのがおすすめです。

参考:女性の加齢は不妊症にどんな影響を与えるのですか?

参考:M.サラ・ローゼンタール「不妊治療情報集 第3版」

妊活中何回目にできた?体験談を紹介

妊活中何回目にできた?体験談を紹介

ここでは、妊活中何回目にできたのか体験談を紹介します。さまざまな回数の方の投稿を紹介しますので参考にしてみてください。

私はよし、妊活しよう、となって、避妊やめてアプリでタイミングとって、1回で妊娠しました。その周期はその1回しかしてません。

Yahoo!知恵袋

欲しいと思った時から一人目は、2周期目で出来ましたが、二人目は今頑張っている最中ですが、7周期目ですが・・できません(^_^;) 私も5周期くらまでは、焦って妊娠の事ばかり考えていましたが、授かった時が私にとっての一番のタイミングと思うようにしてリラックスして取り組もうと思うようになりました。

お互い早く授かるといいですね。

Yahoo!知恵袋

私は4回目で妊娠できました。

自然周期2回、レトロゾール(排卵誘発剤)を服用した周期2回です。

Yahoo!知恵袋

妊活に影響を与える主な6つの要因

妊活に影響を与える主な6つの要因

妊活に影響を与える要因について、主なものを6つ紹介します。それぞれの要因を理解した上で、日常生活で改善できるポイントから少しずつ取り組んでいくのがおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。

  1. 年齢と卵子の質
  2. 精子の質
  3. ホルモンバランス
  4. BMI
  5. 生活習慣の乱れ
  6. 性行為のタイミング

1. 年齢と卵子の質

女性の体は、加齢とともに卵子にも老化による質の低下が見られるとされています。卵子の質の低下は妊娠率に直結しており、日本生殖医学会のデータによると、40代女性の自然妊娠率は5%以下で、体外受精でも胚移植1回あたりの出産率は10%台に留まっているというデータもありました。

また、35歳以上では卵子の染色体異常率が30%を超え、40代では80%に達します。染色体異常がある卵子は受精しても胚分割(体外受精で受精卵を培養液で育て、受精後2~3日目に細胞が4個以上⦅2日目⦆または6個以上⦅3日目⦆に分裂した状態のこと)がうまくいかず、着床や妊娠継続が難しくなるそうです。

卵子の染色体異常そのものを治療する方法はありませんが、生活習慣を見直しバランスの良い食事を意識することで、卵子の老化速度を緩やかにできるという研究結果もあります。食生活が乱れているなと感じる方は、タンパク質やビタミンを積極的に摂取し、健康的な食生活を意識していくのがおすすめです。

参考:女性の加齢は不妊症にどんな影響を与えるのですか?

参考:加齢に伴う卵子の質の低下はどのような影響があるのですか?

2. 精子の質

男性側の要因として、精子の運動率・形態・濃度といった精子の状態が、妊活の成功に大きく影響します。精子の質は生活習慣や環境の影響を受けやすく、健康的な食生活や適度な運動、十分な休養が必要とされています。

また、喫煙過度なアルコールの摂取などが、精子に悪影響を及ぼすとされているため、妊活を機に生活習慣を見直してみるのがおすすめです。

参考:不妊症の原因にはどういうものがありますか?

2)男性の不妊症の原因

3. ホルモンバランス

女性、男性とも体内のホルモンバランスを整えることで、卵巣や精巣の働きが正常に維持され、受精に適した環境が整うとされています。

ホルモンバランスの乱れは、月経周期の乱れ精子の運動率など生殖機能全体に影響を与えることがあるので、心配な場合は医療機関などでの検査やカウンセリングを受けてみるのもおすすめです。

参考:年齢とともに変化!女性ホルモン

参考:運動が男性の生殖機能に及ぼす影響について

4. BMI

体格指数(BMI)は、体重と身長のバランスを示すものです。計算方法は「体重÷(身長×身長)」で求めます。一般的に18.5未満だと低体重、25以上で肥満とされており、BMIの値が高すぎたり低すぎたりすると、ホルモンバランスや卵巣、精巣の機能に影響を及ぼす可能性があるとされています。

自身のBMIを意識した健康管理や栄養バランスの取れた食生活が改善のポイントになるので、少しずつ取り入れて改善していくのがおすすめです。

参考:初めての妊娠を希望するカップルの妊娠前BMIと妊娠までの期間

5. 生活習慣の乱れ

日々の生活習慣は妊活でとても大切な要因となります。喫煙飲酒量睡眠不足などはホルモンバランスに影響を与えるので、少しずつ改善していきたいポイントとなっています。

お酒が妊活に与える影響や妊活中に避けるべき行動についてまとめた記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

6. 性行為のタイミング

受精の可能性を高めるためには、排卵日性行為のタイミングが重要とされています。一般的に排卵日の2日前〜当日が妊娠の可能性が一番高いとされているので、排卵日を正確に把握するのがおすすめです。

排卵日の予測には、基礎体温の測定排卵検査薬の使用などが有効なので、気になる方は試してみるのも良いでしょう。

また、性行為のタイミングを利用して産み分けにチャレンジするカップルも増えています。産み分けとは、女性の膣内環境が酸性の場合は女の子、アルカリ性の場合は男の子を授かることが期待できるという仕組みを利用した方法です。産み分けには「産み分けゼリー」という商品を使用することでより気軽にチャレンジできるので、気になる方はこちらの記事を参考にしてみてください。

妊活成功のための3つのポイント

妊活成功のための3つのポイント

妊活成功のためにおすすめの3つのポイントを紹介します。簡単に取り組めることから挑戦し、妊活成功に繋げていきましょう。

  1. 排卵日を予測する
  2. 性行為のタイミングを調整する
  3. 生活習慣を見直す

1.排卵日を予測する

女性の月経周期の中で、一番妊娠する確率が高いとされているのが排卵期です。精子の寿命はおおよそ72時間とされていて、この時間内に排卵が行われないと受精できません。そのため、排卵日の3日前〜当日までの期間がもっとも妊娠しやすいとされています。

排卵日の予測には、基礎体温を用いた予測や排卵検査薬を使用するものが一般的です。基礎体温計は通常の体温計よりもより正確な体温を計測できるよう、小数点以下2位まで計測できるものがおすすめです。商品によってはスマホアプリと連携して自動的にグラフ化してくれるものもあるので、自身にあった商品を探してみてください。

参考:女性性器分泌液の精子の運動,生存期間,速度,O2 up take に及ぼす影響について

2.性行為のタイミングを調整する

排卵日を把握した上で、最適なタイミングで性行為を行うことが、妊娠の確率を高めるためのポイントとなります。

排卵日の予測が難しい場合には、医療機関でエコー検査を受けたり、排卵誘発剤を使用した治療を受けたりすることも可能です。不安な場合は早めに専門医に相談してみるのもおすすめです。

3.生活習慣を見直す

妊活の効果を高めるためには、日々の生活習慣の改善も大切です。規則正しい食生活適度な運動、そして十分な睡眠は、体内環境の改善につながります。

特に、栄養バランスを考えた食事やストレス管理は、ホルモンバランスの維持によいと言われています。厚生労働省からは妊産婦に向けた食事バランスガイドも公開されており、下記で紹介しているので、参考にしてみてください。

また、適切な体重管理も妊娠しやすい体作りに影響するため、BMIにも気を配るようにしていきましょう。

参考:厚生労働省『妊産婦のための食事バランスガイド

参考:初めての妊娠を希望するカップルの妊娠前BMIと妊娠までの期間

なかなか妊娠しない…不安になった時の3つの対処法

なかなか妊娠しない...不安になった時の3つの対処法

妊活を続ける中で、なかなか妊娠せず不安になってしまう方もいるかもしれません。ここでは、妊活中に不安になってしまった時の3つの対処法について紹介します。

  1. 個人差があることを理解する
  2. パートナーや信頼できる人に相談する
  3. 専門医に相談する

1.個人差があることを理解する

妊活は、1人ひとりの体質生活環境健康状態など、さまざまな要因が影響しています。そのため、個人差がとても大きいということを理解していきましょう。

月経周期や食事、睡眠、さらには体調の変化など、それぞれの違いが結果に現れるのは自然なことです。なかなか赤ちゃんを授かれず、ストレスを溜め込んでしまう方も多いので、好きな食べ物を食べたり、音楽や映画を楽しんだりして、まずは自身の体と心に向き合うことが重要です。

2.パートナーや信頼できる人に相談する

妊活を進める中で不安になった時は、パートナーや家族、友人など信頼できる人に相談してみるのもおすすめです。特にパートナーとは、妊活を進める上で協力が必要不可欠なので、2人の将来のためにゆっくりと会話する時間を確保してみるのも良いでしょう。お互いの気持ちを共有することで、次の周期のチャレンジに前向きになれる効果があるかもしれません。

家族や友人と過ごす時間も、不安の軽減につながります。なかなか他の人には言いにくいことでも、信頼できる人になら話しやすい場合もあるかもしれません。直接言いにくいことも、メッセージなら言いやすいという方は、SNSなどを通して話してみるのもおすすめです。

3.専門医に相談する

一定期間妊活を行っても結果につながらない場合、専門医に相談し、検査や診断を受けることがおすすめです。不妊治療を専門に行っている医療機関もあるので、それぞれの悩みに合わせて適切な治療を受けられます。

先述の通り、自然妊娠を望むカップルの半数以上が、妊活開始後半年以内に医療機関で不妊治療を開始したというデータもあります。不安な気持ちを溜め込んだままにせず、まずは専門医に相談してみると良いでしょう。

参考:野村総合研究所『不妊治療の実態に関する調査研究

まとめ:妊活中何回目でできたかは個人差が大きい!焦らずに挑戦しよう

妊活では、何回目で妊娠できるかは個人差が大きく、平均値だけで判断することはできません。女性の年齢、卵子や精子の質、ホルモンバランス、BMI、生活習慣、性行為のタイミングなど、さまざまな要因が影響しているため、それぞれの環境によって結果は異なるためです。

焦らず自分に合った方法を見つけ、日々の生活習慣や排卵日の把握といった基本的な取り組みを継続することで、妊活の成功に一歩ずつ近づくことができます。なかなか結果に繋がらず不安になってしまった場合は、パートナーや信頼できる人に相談したり、専門機関を受診したりして、自身の体と心に向き合っていきましょう。

本記事の中でも触れたように、妊活と同時に赤ちゃんの産み分けにチャレンジするカップルも増えています。産み分けでは性行為のタイミングを工夫したり、産み分けゼリーやサプリなどを使用したりすることが多くなっています。より詳しい内容を知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。