妊活中、「口だけ」の旦那に悩まされていませんか?「妊活を頑張ろう」と言いながらも、行動に移さない旦那の本音が分からず、不安や孤独を感じている方も多いでしょう。
この記事では、妊活中に口だけになってしまう旦那の本音を詳しく解説していきます。さらに夫婦の溝を放置することで起こる問題や、口だけ夫を変えるための具体的な8つの対策も紹介します。
また、実際に悩みを乗り越えた夫婦の体験談も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
妊活中「口だけ」になってしまう旦那の本音とは

なぜ旦那が「口だけ」になってしまい、非協力的と感じてしまうのでしょうか?ここでは、「口だけ」になってしまう旦那の6つの本音を紹介します。
- 妊活は「女性だけのもの」という誤解
- 妊活に対する知識不足
- 妊活・出産の計画に対する温度差
- 不妊の原因が自分にあるかもしれないという恐怖心
- 仕事の疲れやストレス
- 将来の経済的不安
妊活は「女性だけのもの」という誤解
実は、中には「妊活は、女性だけのもの」と誤解している男性がいます。この誤解は、妊活における男女の役割の違いから生じることがほとんどです。
女性の場合、排卵日や生理周期、基礎体温の変化、ホルモンバランスの変動など、体の変化が可視化されやすく、妊活を意識しやすい状況に置かれます。
病院での検査や診察も、女性が中心となることが多いため、女性側は必然的に「当事者意識」が強くなります。
一方、男性の場合は身体の変化を感じることはありません。日々の体調管理が、精子の質に影響することは知られていますが、それを肌で感じることはほとんどないでしょう。
実際に、株式会社リクルートが実施した「男性の妊活に関する意識・実態調査」では、男性が妊活への主体的な参加が遅れた理由として下記のような回答がありました。
- 自分には問題がないと思っていたから(21.8%)
- 男性が妊活をすることへの必要性を感じていなかったから(21.5%)
- 妊活は女性が取り組むべきものだと思っていたから(10.1%)
このように、一部の男性は「妊活は女性がするもの」「自分は応援しているだけでいい」と感じており、これによって口だけとなっている可能性が考えられます。
口では「頑張ろう」と言いながらも、具体的な行動に移せないのは、この当事者意識の差が根本的な原因となっているのでしょう。
妊活に対する知識不足
妊活に関する知識が不足している場合も「口だけ」になりがちです。多くの男性は、妊活の具体的な行動や内容について、正しい知識を持つ機会が少ないのが現状です。
書店に並ぶ妊活本やウェブサイトの情報も、女性向けに書かれたものが多くなっており、男性が自ら学ぶきっかけは限られています。
知識がないために「何をしたらいいか分からない」と感じてしまい、結果的に行動に移せない男性は少なくありません。
例えば、男性の喫煙や過度な飲酒、睡眠不足が精子に悪影響を及ぼすことを知らない男性は多くいます。
さらに、葉酸や亜鉛といった栄養素が男性の妊活にも役立つことを知らず、妊活中もこれまで通りの生活を続けてしまうこともあるでしょう。
妊活・出産の計画に対する温度差
妊活や出産に対する考え方が、夫婦でズレている可能性もあります。
女性は、閉経までに妊娠する必要があるため、必然的に妊娠のタイムリミットが決まっています。そのため、結婚前から「いつか赤ちゃんが欲しい」と具体的に人生計画を立てていることが多いです。
特に30代後半に差し掛かると、年齢のタイムリミットを意識して焦りが生まれることも少なくありません。
一方で、男性は女性ほど年齢を強く意識する機会が少なく「そのうち自然にできるだろう」「焦る必要はない」と楽観的に考えている場合が多いのです。
そのため、妻が「この1年間で絶対に子どもが欲しい」と考えているのに対し、旦那は「まだ時間はある」と考えているという温度差が生まれ、旦那の非協力的な態度につながってしまいます。
不妊の原因が自分にあるかもしれないという恐怖心
男性の中には「自分にも不妊の原因があるのではないか」という不安やプレッシャーを抱えている人もいます。
男性は「男らしさ」や「生殖能力」といった部分に強いプライドを持っていることも多いため、不妊の原因が自分にあると考えることに恐怖心を持っている可能性もあります。
そのため、精液検査などの専門的な検査をためらうのは「もし検査で原因が見つかったらどうしよう」という漠然とした不安があり、「検査結果によって自分のプライドが傷つくかもしれない」という気持ちが行動を制限してしまうのです。
この恐怖心から、妊活という話題を避けたり、無意識のうちに非協力的な態度を取ってしまったりすることがあります。この不安が放置されると、性交渉へのプレッシャーからED(勃起障害)などの身体的な問題につながる可能性もあるため、注意が必要です。
仕事の疲れやストレス
仕事の疲れやストレスが原因で、妊活に集中できないこともあります。仕事でのプレッシャーや、日々積み重なる疲れが、妊活への積極性を妨げる大きな要因となることもあります。
また、仕事に追われ、体力も精神力もすり減っている中で、「排卵日だから」「今がチャンスだから」と妻から言われると、男性は「義務」や「ノルマ」のように感じてしまいがちです。
性行為が愛情表現ではなく、子作りのための「作業」になってしまうことに、ストレスを感じる男性も多いです。そのため、性行為に積極的になれないことが「口だけ」と言われてしまう要因にもなっています。
将来の経済的不安
子育てにかかるお金について、不安を感じている場合もあります。子どもが生まれると、日々の生活費はもちろん、教育費などにも多くの費用がかかるものです。
「自分が家族を養っていかなければ」という責任を強く感じている場合、将来の経済的な不安が、妊活へのモチベーションを下げる原因となっている可能性もあります。
「子どものために、もっと収入を増やさなければ」と考え、仕事に集中するあまり、頭ではダメと分かっていても、妊活を後回しにしてしまうこともあるでしょう。
妊活中「口だけ」の旦那を放置するとどうなる?

妊活中、旦那が「口だけ」のままだと、夫婦の関係は少しずつ悪くなっていきます。
ここでは、旦那が非協力的なままだとどのような問題が起こるのか、また放置してはいけない理由について紹介します。
- 夫婦間の「心の距離」が広がる
- 夫婦の会話と愛情表現が減る
- 妊活ストレスが夫婦関係を悪化させる
夫婦間の「心の距離」が広がる
お互いの気持ちにズレがあると、相手への不満が少しずつ溜まっていきます。妻は、旦那からのサポートや気遣いが得られないことで、「本当に私と子どもがほしいの?」という疑念が生まれてしまうこともあるでしょう。
こうした思いは、孤独感や不信感となって心に深く刻まれていく可能性があります。
一方、旦那は妻からの不満を聞いて「責められている」「理解してもらえない」と感じてしまうこともあるでしょう。
小さなすれ違いが積み重なり、やがて取り返しのつかないほどの大きな溝になることも珍しくありません。このままでは、お互いの気持ちが通じ合えず、夫婦間の心の距離は広がる一方です。
夫婦の会話と愛情表現が減る
妊活での不満は、夫婦の会話を減らす要因となる可能性があります。
旦那の態度に不満を感じると、妻は話しかけるのをやめてしまい、旦那も不満を抱えている妻の様子を見て、会話を避けるようになるかもしれません。
妊活の話はもちろん、日常の些細な会話も減っていき、夫婦の間にぎこちない空気が流れてしまう可能性が高まります。
会話が減ると同時に、愛情表現も減ってしまう可能性もあります。
性交渉が「子作りのための作業」になってしまうと、夫婦の間に温かみがなくなり、ハグやキスといった自然なスキンシップも少なくなってしまうでしょう。
妊活ストレスが夫婦関係を悪化させる
妊活は、思うようにいかないことも多いものです。そのたびに、イライラや不満が重なり、ストレスを感じることも増えます。
このストレスを相手にぶつけてしまったり、1人で抱え込んだまま発散できずにいると、夫婦関係は悪化する一方です。
このストレスが放置されると、夫婦関係が悪化し、「妊活クライシス」と呼ばれる夫婦間で不信感が募ってしまう状態になることもあります。最悪の場合、離婚という選択肢を考えることにもつながりかねません。
日々のストレスを軽減するためにも、自身にあったストレス発散法を探すのもおすすめです。
妊活中におすすめのストレス発散方法を知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
妊活中「口だけ」になっている旦那への8つの対策

少しの工夫で「口だけ」の旦那を前向きに変えられる可能性もあります。ここでは、旦那の意識を変えるためにできる具体的な8つの対策を紹介します。
- 話し合いのタイミングと内容を工夫する
- 妊活のタイミングを具体的に伝える
- 具体的な「家事や責任の分担リスト」を作る
- 知識や情報を共有する
- 妊活以外でも夫婦のスキンシップを大切にする
- 夫婦で使える葉酸サプリを取り入れる
- プレッシャーを与えないようなコミュニケーションを意識する
1.話し合いのタイミングと内容を工夫する
夫婦で話し合うタイミングと内容を工夫してみましょう。
男性は仕事で疲れている時や、休日でリラックスしている時に、重い話をしたくないと考える人が多いものです。そのため、話し合いをするタイミングが非常に重要です。
たとえば、旦那が機嫌の悪い時に「妊活の話をしよう」と切り出すと、喧嘩になってしまう可能性が高まります。そこで、穏やかな休日の夜に、二人でコーヒーを飲みながら話すなど、リラックスできる雰囲気づくりを心がけましょう。
話の内容も「責める」のではなく、「相談」の形にすることが大切です。
「どうして協力してくれないの?」ではなく、「私はこう感じているんだけど、あなたはどう思う?」というように、自分の意見や気持ちを率直に伝えながら、相手の気持ちや立場も尊重した内容にすると良いでしょう。
お互いが対等に意思疎通を行う「アサーティブコミュニケーション」を意識することで、旦那も心を開きやすくなります。
2.妊活のタイミングを具体的に伝える
妊活のタイミングを、具体的に伝えることも大切です。
排卵日を把握していない旦那も多く、いつ妊活を頑張るべきか分からないという場合もあります。そこで、具体的な日時を伝えてあげることで、旦那も行動しやすくなるでしょう。
ただし、「排卵日だから今夜お願いね」とストレートに伝えると、夫はプレッシャーを感じてしまうことがあるため注意が必要です。
「今週は2人でゆっくり過ごしたいな」「明日、一緒に早めに寝ようか」といった、よりソフトでポジティブな伝え方を試してみるのも良いでしょう。
また、夫婦で共有できるカレンダーやアプリなどを活用して、排卵日を「見える化」するのも有効です。旦那も事前に心の準備ができるため、協力的な態度を取りやすくなります。
3.具体的な「家事や責任の分担リスト」を作る
「何をすれば良いか分からない」と感じている旦那には、具体的に妊活でやるべきことをリスト化する方法もおすすめです。
また、妻側の家事負担が重たいことで、妊活に対して心の余裕がなくなり、旦那に強い口調を投げてしまう要因にもなります。そのため、可能であれば妊活だけでなく、家事の分担をリストにする方法も有効です。
まずは、家事やタスクを具体的にリストアップしましょう。たとえば、「ゴミ出し」「夕食後の片付け」「妊活サプリの管理」など、旦那に任せたいことを明確に書きます。
こうすることで、旦那は何に協力すればいいかが分かりやすくなり、行動に移しやすくなります。
さらに、旦那がリストにあることをこなせば、妻は「協力してくれている」と感じることができるため、不満が溜まりにくくなるのもポイントです。
4.知識や情報を共有する
妊活に関する知識や情報を夫婦で共有するのもおすすめです。妊活についての知識がないため、非協力的になっている旦那の場合、2人で一緒に妊活について学ぶことで、意識が変わるかもしれません。
具体的な方法としては、夫婦で一緒に読める妊活本を探してみる、男性向け妊活情報サイトを調べてみる、専門家が解説しているYouTubeチャンネルを一緒に見るなどの方法があります。
一緒に妊活について学びながら、疑問点について話し合うのも良いでしょう。夫婦で共通の知識を持つことが、妊活を前向きに進めるきっかけになります。
5.妊活以外でも夫婦のスキンシップを大切にする
妊活以外の時でも、夫婦のスキンシップを大切にしましょう。
妊活中は、性行為が「義務」になってしまいがちです。しかし、それではお互いにストレスが溜まってしまいます。
性行為は「目的」ではなく、夫婦の愛情を確かめ合う「手段」であることを再認識しましょう。妊活のためだけに性行為をするのではなく、普段から手をつないだり、ハグをしたり、肩を揉み合ったりと、ポジティブなスキンシップを増やすことが大切です。
日頃から愛情を育むことで、夫婦の絆を深め、より自然な形で妊活に取り組めるようになるでしょう。
6.夫婦で使える葉酸サプリを取り入れる
夫婦で一緒に使える葉酸サプリを取り入れてみるのも良い方法です。
葉酸は女性だけでなく、男性の妊活にも良いとされています。2人で一緒にサプリを飲むことで、「協力しながら妊活に取り組んでいる」という意識を持つことができるでしょう。
葉酸は胎児の神経管閉鎖障害の軽減など、女性側のメリットが知られていることが多い栄養素ですが、精子のDNA損傷を減らす働きがあるとされており、男性の妊活においても重要な役割を果たします。
まずは、旦那に「2人で一緒に葉酸サプリを飲んでみない?」と誘ってみましょう。一緒にサプリを飲むことで、旦那が妊活を他人事として捉えないきっかけになるかもしれません。
7.プレッシャーを与えないようなコミュニケーションを意識する
プレッシャーが、旦那を口だけにしている可能性もあります。そのため、旦那にプレッシャーを与えないように、コミュニケーションを工夫してみましょう。
旦那は妊活中「早く結果を出さなければ」とプレッシャーを感じている可能性があります。その時に、妻から責めるような言い方をされると、旦那はますます妊活から逃げたくなってしまうかもしれません。
たとえば、「どうして協力してくれないの?」と責めるのではなく、「○○してくれて嬉しい」「一緒に頑張ってくれてありがとう」など、ポジティブな言葉をかけるようにしてみるのがおすすめです。
さらに日々の感謝の気持ちを伝えることで、夫も前向きな気持ちになり、やる気を引き出しやすくなるでしょう。
8.専門家など第三者の手を借りる
どうしても夫婦だけで解決が難しいと感じたら、医師やカウンセラーなどの第三者を頼りましょう。第三者を交えることで、客観的な意見を聞くことができます。
また、夫婦だけで抱え込んでいた悩みを第三者に聞いてもらうことで、気持ちが楽になるかもしれません。
不妊治療専門のクリニックでは、医師やカウンセラーが専門的な視点からアドバイスをしてくれることもあります。第三者の意見を聞くことで、夫婦の考え方に変化が生まれるきっかけになるでしょう。
必要に応じて専門家の力を借りることも、夫婦で妊活を乗り越えるための重要な方法です。
「口だけ夫」が変わった!夫婦で乗り越えた体験談を紹介

ここからは、実際に「口だけ」だった旦那が変わり、夫婦で妊活を乗り越えた方々の体験談を紹介します。
私は排卵日の前後に2日に1回のペースでするのがベストだけどねとお医者さんに言われたよっていうのを伝え、ネットで同じように書いてある記事もスクショで送りました。
あとはトイレに貼ってあるカレンダーにこの辺排卵日と予測してハートマークを黙って記入していました。
引用:Yahoo!知恵袋
こちらは、妊活の知識を夫婦で共有しつつ、排卵日のタイミングを分かりやすく伝えたという体験談です。
カレンダーを使用して排卵日を共有するのは、旦那にもプレッシャーがかかりにくい方法のためおすすめです。
私は主人と面と向かって話し合いました。
本当に子供が欲しいのか、排卵は1ヶ月に1回しかないから1年で12回しかチャンスが無い事、歳を取るとどんどん妊娠率が減る事、など。
出来れば1ヶ月に2回お願いしたい事も話しました。
引用:Yahoo!知恵袋
こちらは、夫婦で妊娠に関する考え方を素直に話し合ったという体験談です。子どもが欲しいタイミングや妊娠のメカニズムについて素直に話し合い、旦那に協力して欲しいことを具体的に伝えています。
うちの夫は体外受精はあまり乗り気じゃなかったのですが、
体外受精の説明会に連れて行ったら協力的になりました。
年齢のこととか医師がデータで理詰めで話すとまずいと思ったようです。
引用:Yahoo!知恵袋
こちらは、第三者の説明を夫婦で聞いたことで、協力的に変わったという体験談です。妊活についての知識を医師から具体的なデータを交えて説明してもらったことが良かったようです。
まとめ:妊活中「口だけ」の旦那の本音に向き合い、2人で乗り越えよう!

「妊活を頑張ろう」と言いながらも非協力的な旦那の態度には、妊活への知識不足や、不妊の原因が自分にあるかもしれないという漠然とした恐怖心、仕事のストレスなど、さまざまな本音が隠されています。
こうしたすれ違いを放置してしまうと、夫婦間の溝が広がり、大切な夫婦関係にひびが入ってしまうこともあります。
しかし、夫の協力を諦める必要はありません。この記事でご紹介した8つの具体的な対策を参考に、まずは夫婦で向き合い、対話することから始めてみましょう。
妊活は、女性だけが頑張るものではなく、夫婦二人で乗り越えていくものです。互いの気持ちを理解し、尊重し合いながら前向きに取り組んでいきましょう。
最近では、妊活を進める中で「産み分け」に関心を持つ方もいらっしゃいます。産み分けの方法としては、性交のタイミングで調整するなどがあります。
最近では、産み分けに関心のある方の間で潤滑ゼリー(一般的に「産み分けゼリー」と呼ばれることもある)が話題になっているようです。
産み分けに関する詳しい情報や、こうした潤滑ゼリーなどについて気になる方は、こちらの記事もご参考ください。