「そろそろ子どもが欲しいな」と考え始めたとき、毎日の食生活や生活習慣を見直す方は多いでしょう。
その中でも、手軽に取り入れられる妊活アイテムとして注目を集めているのが、ルイボスティーです。
カフェインを含まず、健康や美容に嬉しい効果が期待できることから、妊活中の女性だけでなく、男性にもおすすめしたい飲み物の1つです。一方で、間違った飲み方をすると逆効果になる可能性もあります。
本記事では、ルイボスティーが妊活に良いとされる理由から、効果的な飲み方、選ぶ際のポイント、さらには注意点まで、夫婦で知っておきたい情報を詳しく解説します。
ルイボスティーが妊活におすすめされる7つの理由

ルイボスティーが妊活に良いといわれる理由について、主な理由を7つ紹介します。
- カフェインレスで安心して飲める
- 抗酸化作用が期待できる
- ミネラル補給ができる
- 抗酸化作用により活性酸素を抑制する
- 香りやミネラル成分によるリラックス効果
- ゼロカロリーのため太りにくい
- 夫婦で一緒に飲める
1.カフェインレスで安心して飲める
妊活中に気をつけるべきことの1つに、カフェインの過剰摂取があります。
ルイボスティーは、南アフリカ原産の「ルイボス」というマメ科の植物の葉を発酵させて作られるお茶で、ノンカフェインであることが大きな特徴です。
コーヒーや紅茶、緑茶などに多く含まれるカフェインは、過剰に摂りすぎると、鉄分やカルシウムといったミネラルの吸収を阻害する可能性があるのです。
また、血管を収縮させる作用もあり、冷え性の原因になったり、血流を悪くしたりする懸念があるとも言われています。
一方でルイボスティーであれば、カフェインを気にすることなく、安心して楽しめるのは嬉しいポイントです。
また、コーヒーなどのカフェインが含まれる飲み物を多く飲んでいた場合は、妊活を機にすべてを我慢するのは辛いと感じる方も多いのではないでしょうか。
まずは1日のうち1杯程度からルイボスティーに置き換えることで、少しずつ切り替えていくのがおすすめです。
2.抗酸化作用が期待できる
ルイボスティーには、強力な抗酸化作用を持つ「ポリフェノール」が豊富に含まれているのが特徴です。具体的には、アスパラチンやルテオリンといった成分が挙げられます。
抗酸化作用とは、体内で過剰に発生した活性酸素を除去する働きのことです。活性酸素は、体を酸化させ、老化やさまざまな病気の原因となる物質として知られています。
妊活においても、この抗酸化作用は非常に重要になってきます。卵子や精子は一般的に、活性酸素による酸化ストレスに非常に弱いデリケートな存在とされているためです。
ルイボスティーを日々の生活に取り入れることで、健やかな毎日をサポートできるでしょう。
3.ミネラル補給ができる
ルイボスティーには、マグネシウムやカルシウム、カリウムといったミネラルがバランス良く含まれているのが特徴です。これらのミネラルは、普段の食事だけでは不足しがちな成分でもあります。
私たちの体は、様々なミネラルによって健康が保たれています。特に、妊活中は、女性も男性も健やかな毎日を送るために、食事に気を配ることが重要になります。
例えば、カルシウムやマグネシウムは、骨や歯を形成するだけでなく、神経や筋肉の働きをサポートするとされている成分です。また、カリウムは、体のコンディションを整えるのに役立つとされているようです。
日常的にルイボスティーを飲むことで、さまざまなミネラルを補給できるのは大きなメリットです。
中でもマグネシウムは、一般的に気持ちを落ち着かせる効果が期待されている成分のため、日々のリラックスタイムにもおすすめです。
4.抗酸化作用により活性酸素を抑制する
活性酸素は、呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が変化したものであり、細胞を傷つけ、老化を促進する要因となります。
ルイボスティーの抗酸化作用により、この活性酸素を抑制する効果が期待できます。
現代社会では、ストレス、喫煙、紫外線、不規則な生活習慣など、活性酸素を過剰に発生させる要因が非常に多いのが現状です。
ルイボスティーに含まれるポリフェノールには、この活性酸素を無毒化する働きがあります。
5.香りやミネラル成分によるリラックス効果
ルイボスティーは、その独特の香りと風味によって、心身をリラックスさせる効果が期待できます。
妊活中は「早く妊娠したい」という焦りや、パートナーとのすれ違い、周囲からのプレッシャーなど、さまざまな要因が心に負担をかけ、精神的なストレスを感じやすくなるものです。
ルイボスティーの柔らかな香りやミネラル成分のマグネシウムの働きによって、心を落ち着かせ、リラックスできるのも嬉しいメリットです。
自律神経のバランスが整うことで、ホルモン分泌も正常化するという研究データもあります。妊活のストレスに悩んでいる方はぜひ取り入れてみましょう。
6.ゼロカロリーのため太りにくい
肥満はホルモンバランスの乱れを引き起こし、排卵障害や不妊の原因になることがあるため、妊活では体重管理も重要な要素の1つとされています。
しかし、食事制限や運動はストレスになりやすく、なかなか続かない方も多いのではないでしょうか。
ルイボスティーはゼロカロリーであり、しかもノンカフェインなので、水分補給として安心して飲むことができます。
砂糖が入ったジュースなどの代わりにルイボスティーを飲む習慣をつけるだけでも、摂取カロリーを抑えることが可能です。
日々の水分補給をサポートしながら、無理なく健康的な体づくりにつながるのは大きなメリットと言えます。
7.夫婦で一緒に飲める
ルイボスティーは夫婦で一緒に取り組める、非常に手軽な妊活アイテムです。
女性だけでなく、男性も一緒にルイボスティーを飲むことで、共通の話題が増え、夫婦で同じ目標に向かって協力する意識が高まるでしょう。
食卓にルイボスティーを常備したり、2人で一緒にティータイムを楽しんだりすることで、コミュニケーションも深まります。
1人で抱え込みがちな妊活のプレッシャーを、2人で分かち合い、乗り越えていくためのきっかけにもなるかもしれません。
妊活中にルイボスティーを飲む時の注意点

ルイボスティーは妊活に良い飲み物ですが、注意点もあります。ここでは2つの注意点について解説します。
- 適量(1日500ml〜1L程度)を守る
- 胃腸が弱い方は少量から始める
適量(1日500ml〜1L程度)を守る
「体に良いから」といって、飲み過ぎは禁物です。基本的には副作用は少ないお茶ですが、過剰に摂取すると、体調に変化が現れる場合があります。
一般的に、妊活中の方にとっての適量は、1日500ml〜1L程度が目安とされています。適量を守ることで、水分とミネラルをバランス良く補給し、ルイボスティーの持つ効果を活かせるでしょう。
また、一度に大量に飲むのではなく、こまめに分けて飲むように心がけるのもポイントです。例えば、朝起きたとき、食事中、休憩時間など、数回に分けて飲む習慣をつけると良いでしょう。
胃腸が弱い方は少量から始める
ルイボスティーは比較的お腹に優しい飲み物とされていますが、体質によっては、お腹がゆるくなることがあります。元々胃腸が弱い方や、お腹を壊しやすい方は注意が必要です。
初めて飲む場合は、まずは少量から試してみるのがおすすめです。もしお腹がゆるくなったり、不調を感じた場合は、飲む量を減らすか、一度飲むのを中断して様子を見るようにしてみてください。
温かいルイボスティーは、冷たいものよりも胃腸への負担が少ないので、ホットで飲むようにするのも良いでしょう。
ルイボスティーの過剰摂取によるリスクとは
ルイボスティーを過剰に摂取した場合に起こりうるリスクについて詳しく解説します。
- 下痢や下腹部痛が起こることがある
- 妊娠後期は「胎児動脈管早期収縮」に注意
- 持病や薬との相互作用
下痢や下腹部痛が起こることがある
ルイボスティーには、マグネシウムが比較的多く含まれています。
マグネシウムには一般的にお通じをサポートする働きが期待されている成分ですが、体質や飲む量によっては、体調の変化を感じる方もいらっしゃいます。
特に、普段からマグネシウムを多く含む食品(海藻類や豆類など)をたくさん食べている方が、さらにルイボスティーを大量に飲むと、お腹がゆるくなったり、下腹部に不快感が生じたりする可能性が高まります。
このような症状が出た場合は、一時的に摂取を控えるか、飲む量を減らすようにしてみてください。また、症状が続くようであれば、一度かかりつけの医師に相談することをおすすめします。
妊娠後期は「胎児動脈管早期収縮」に注意
ルイボスティー自体は、妊娠中にも安心して飲めるノンカフェイン飲料ですが、妊娠後期に入った方は、飲みすぎに注意が必要な場合があります。
妊娠後期に一部のハーブティーを大量に摂取すると、「胎児動脈管早期収縮」という、胎児の心臓にある血管が早期に収縮してしまうリスクが指摘されているためです。
ルイボスティー自体がこのリスクを直接的に引き起こすという明確な科学的根拠はまだ確立されていませんが、念のため、妊娠後期になったら量を控えめにするか、かかりつけの産婦人科医に相談してみるのが良いでしょう。
安全を第一に考え、適切な量で楽しむことが大切です。不安な方は、出産後まで飲むのを控えるという選択肢もあります。
持病や薬との相互作用
ルイボスティーは健康食品であり、基本的に薬との相互作用は少ないとされています。一方で、持病をお持ちの方や、毎日お薬を服用されている方は、注意が必要です。
特に、腎臓病を患っている方は、カリウムやマグネシウムの摂取量を制限されている場合があるため、ルイボスティーを飲む前に必ず主治医に相談するようにしましょう。
また、ルイボスティーに含まれる特定の成分が、服用中の薬の効果に影響を与える可能性もゼロではありません。
安全のためにも、かかりつけの医師や薬剤師に相談して、指示を仰ぐのがおすすめです。
妊活中のルイボスティー選びのポイント

一口にルイボスティーといっても、様々な種類やグレードがあります。妊活中に飲むなら、できるだけ質の良いものを選びたいと考える方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ルイボスティーを選ぶ際のポイントを5つ紹介します。
- グリーンルイボスかレッドルイボスかで選ぶ
- 茶葉グレードで選ぶ
- オーガニック認証で選ぶ
- 形状で選ぶ
- 価格帯で選ぶ
グリーンルイボスかレッドルイボスかで選ぶ
ルイボスティーには、大きく分けて「グリーンルイボス」と「レッドルイボス」の2種類があります。
グリーンルイボス | レッドルイボス | |
---|---|---|
発酵の有無 | 無 | 有 |
色 | 緑色 | 赤褐色 |
特徴 | ・抗酸化成分「アスパラチン」の含有量が多い ・香りは少し青っぽい ・味はさっぱりしていて、クセが少ない | ・甘くまろやかな香り ・ルイボスティー特有の風味がある ・ペットボトル飲料に多く、手軽に取り入れやすい |
一般的に「ルイボスティー」として知られているのは「レッドルイボス」ですが、より抗酸化作用を重視したい場合は「グリーンルイボス」を選ぶのがおすすめです。
グリーンルイボスとレッドルイボスでは、風味が異なるため、飲みやすいと感じる方を選ぶと続けやすいでしょう。自身の好みに合わせて選んでみてください。
茶葉グレードで選ぶ
ルイボスティーの茶葉には、品質を示すグレードが存在します。一般的には、「スーパーグレード」と呼ばれるものが最高級品とされています。
スーパーグレードは、茶葉の中でも茎や枝が少なく、細かくて良質な部分のみを使用している商品です。そのため、風味が良く、有効成分も豊富に含まれているのが特徴です。
一方、リーズナブルなものは、茎や枝が多く含まれていることがあり、風味が劣ることがあります。妊活をサポートする目的で飲むなら、少し高くてもスーパーグレードのものを選ぶのがおすすめです。
商品のパッケージに「スーパーグレード」や「最上級グレード」といった表記があるか確認してみると良いでしょう。
オーガニック認証で選ぶ
ルイボスティーは、南アフリカのセダルバーグ山脈で栽培されるマメ科の植物です。地域特有の厳しい気候条件で育つため、土壌や栽培環境が品質に大きく影響します。
安心して毎日飲むためには、農薬や化学肥料を使用せずに栽培された、オーガニック認証を受けている商品を選ぶのがおすすめです。
代表的なオーガニック認証には、日本の有機JAS認証や、アメリカのUSDA認証、ヨーロッパのEUオーガニック認証などがあります。
これらの認証マークが付いている商品は、厳格な基準をクリアして栽培・加工されているため、安全性が高いと判断できます。
特に、妊活中は口にするものに気を配りたい方も多いので、オーガニック認証の有無もチェックしてみてください。
形状で選ぶ
ルイボスティーは、さまざまな形状で販売されています。
形状 | 特徴 |
---|---|
ティーバッグ | 最も手軽で一般的なタイプ お湯を注ぐだけで簡単に淹れられる |
リーフ(茶葉) | 急須やティーポットを使うタイプ より深い風味や香りを楽しめる |
パウダー(粉末) | 水やお湯に溶かすだけで飲めるタイプ 茶葉を丸ごと摂取できる |
最も一般的なのはティーバッグタイプです。コップなどにティーバッグを入れ、お湯を注ぐだけで飲めるため、忙しい方やオフィスで飲みたい方におすすめです。
リーフの場合には、急須やティーポットが必要になるため、少し手間がかかりますが、本格的な味を堪能したい方や香りでリラックス効果を得たい方に向いています。
パウダーは水で溶かすこともでき、暑い季節にもおすすめです。また、粉末状のため料理やお菓子作りに活用することも可能となっています。
自身のライフスタイルに合わせて、続けやすい形状を選ぶことが大切です。コンビニやスーパーなどではペットボトル飲料も販売されているので、より手軽に挑戦してみたい方は探してみてください。
価格帯で選ぶ
ルイボスティーの価格は、茶葉のグレードやオーガニック認証の有無によって大きく異なります。安価なものから高価なものまで幅広いので、さまざまな商品を比較してみるのがおすすめです。
特に、ティーバッグタイプは、1個あたりの価格を比較してみると良いでしょう。1日1杯飲むとして、1か月にかかる費用を計算し、無理のない範囲で続けられる価格帯の商品を選ぶと安心です。
品質と価格のバランスを考慮して、納得できる商品を見つけていきましょう。
妊活中のルイボスティーについてよくある質問

妊活中のルイボスティーについて、よくある質問を3つ紹介します。
- ルイボスティーを飲むおすすめの時間帯は?
- ルイボスティー以外におすすめのノンカフェイン飲料は?
- ルイボスティーを飲むなら排卵前と後どちらがおすすめ?
ルイボスティーを飲むおすすめの時間帯は?
ルイボスティーはノンカフェインなので、基本的にいつ飲んでも問題ありません。
寝ている間に失われた水分を補給するために、朝一番に飲むのもおすすめです。温かいルイボスティーを飲むことで、体の中から温まり、代謝もアップすることが期待できます。
また、温かいルイボスティーは、副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる効果があるといわれています。寝る前に飲むことで、質の良い睡眠に繋がり、ホルモンバランスを整える手助けをしてくれるでしょう。
ルイボスティーにはミネラルも豊富なので、1日を通してこまめに飲むのもおすすめです。
ルイボスティー以外におすすめのノンカフェイン飲料は?
ルイボスティー以外にも、妊活中に安心して飲めるノンカフェインの飲み物はたくさんあります。
例えば、古くから母乳育児をサポートするお茶として知られている「たんぽぽ茶」は、体を温める効果が期待できるため、冷え性改善にも良いとされています。
カモミールなどのハーブティーもリラックス効果が高いためおすすめです。ただし、ハーブティーの一部には、妊娠中や妊活中に避けるべき種類もあるため、事前に調べてから飲むようにしてみてください。
また、ミネラルが豊富な麦茶もおすすめです。
これらのノンカフェイン飲料を日によって飲み分けることで、飽きずに妊活期間中の水分補給を楽しむことができるでしょう。
ルイボスティーを飲むなら排卵前と後どちらがおすすめ?
結論から言うと、どちらの期間に飲んでも問題ありません。
排卵前は、ルイボスティーの抗酸化作用やミネラル補給効果により、健康的な体づくりをサポートするといわれています。また、排卵後はルイボスティーの香りや風味によるリラックス効果が期待できます。
まとめ:ルイボスティーは妊活におすすめ!適量を守りながら夫婦で取り入れてみよう

ルイボスティーは、妊活中の夫婦にとって非常に心強い味方となってくれる飲み物です。
ノンカフェインで安心して飲めるだけでなく、強力な抗酸化作用やミネラル補給、リラックス効果など、さまざまな面で妊活をサポートしてくれます。
ただし、どんなに良いものでも、飲みすぎは禁物です。1日の適量を守り、自身の体調に合わせて取り入れるようにしてください。
また、妊娠後期に入った方や持病をお持ちの方は、かかりつけの医師に相談してから飲むのが安心でしょう。
ルイボスティーは、女性だけでなく、男性の体づくりにも良い効果が期待できます。ぜひ、夫婦で一緒に飲む習慣を身につけて、楽しみながら妊活に取り組んでみてください。
妊活を進める中で、「産み分け」に関心を持つ方もいらっしゃいます。産み分けの方法としては、性交のタイミングで調整するなどがあります。
最近では、産み分けに関心のある方の間で潤滑ゼリー(一般的に「産み分けゼリー」と呼ばれることもある)が話題になっているようです。
産み分けに関する詳しい情報や、こうした潤滑ゼリーなどについて気になる方は、こちらの記事もご参考ください。