妊活中、「何を飲めばいい?」「避けた方がいい飲み物はある?」と、日々の飲み物選びに疑問を感じていませんか。
妊活中は特に、口にする飲み物や食べ物の影響が気になりがちです。特に、カフェインや糖分、添加物の影響も気になり、市販品を選ぶときに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、妊活中におすすめの飲み物10選と、避けるべき飲み物や成分について詳しく解説します。市販品を選ぶ際の注意点も紹介しますので、日々の飲み物選びの参考にしてみてください。
妊活中の飲み物選びが重要な理由

妊活において、毎日の飲み物選びが重要とされています。これは、日中何度も口にするものだからこそ、日々の体調や、妊娠しやすい体づくりをサポートする要素にもつながるためです。
飲み物を通じて水分を適切に補給することは、体内の血液循環を促し、脱水による血液濃縮を防ぐ効果が期待できます。
血流が良くなることで、全身に栄養や酸素を届けやすくなり、体調を崩しにくい体作りに役立つでしょう。
また、飲み物は体温や冷えにも影響することがあります。体を冷やす飲み物を頻繁に摂ると、体調不良や血行不良につながる場合もあるため、注意が必要です。
温かい飲み物や、体に必要な栄養素を含む飲み物を選ぶことで、体内から温まったり、不足しがちな栄養素を効率的に摂取できたりと、血行や体調をサポートしてくれるでしょう。
さらに、カフェインや過剰な糖分などは、睡眠の質や体重、血糖コントロールなどに悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。これらの成分は、妊活中は特に避けた方が良いとされる場合もあるため、注意が必要です。
日常の飲み物を見直すことで、妊活しやすい体作りのサポートにつながるでしょう。睡眠・食事・運動などの生活習慣も合わせて見直すと、より効果的です。
妊活中におすすめの飲み物10選

妊活中におすすめの飲み物を10種類紹介します。毎日の水分補給やリラックスタイムに取り入れていきましょう。
- 白湯
- ルイボスティー
- 麦茶
- 黒豆茶
- ジャスミン茶
- 牛乳
- 豆乳
- スムージー
- ココア
- 炭酸水
1.白湯
白湯とは、水を一度沸騰させて冷ましたものです。特別な準備もいらず、手軽に日常に取り入れられるのが魅力です。
温かい白湯を飲むことで、体の内側からじんわりと温まるように感じる方もいます。冷たい飲み物が苦手な人や、体の冷えが気になる人におすすめです。
また、白湯は、カフェインや糖分を一切含まないため、安心していつでも飲めるのが大きなメリットです。朝起きてすぐに一杯、食事中に一杯など、こまめに飲む習慣をつけると良いでしょう。
2.ルイボスティー
ノンカフェインのお茶として、妊活中の人に非常に人気が高いのが「ルイボスティー」です。ルイボスティーは、南アフリカ原産の植物の葉を使用したハーブティーの一種です。
ルイボスティーには、基本的にカフェインが含まれていないため、妊活中でも気にせずに飲めます。
また、ルイボスティーには、抗酸化作用を持つ「ポリフェノール」の一種が豊富に含まれています。抗酸化成分には、体内の酸化ストレスを軽減する可能性が指摘されているので、健康的な体作りにもつながるでしょう。
さらに、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれているので、日常の水分補給におすすめです。
アイスでもホットでも美味しく飲めるため、季節を問わず活用できます。柔らかな香りのお茶のため、リラックス効果も期待できるでしょう。
市販品を選ぶ際は、できれば有機JASマークのついたオーガニックのものを選ぶと、より安心して飲むことができます。
コンビニやスーパーでも、茶葉やペットボトルの商品が売られているので、手軽に取り入れられるのも嬉しいポイントです。
3.麦茶
麦茶は、大麦を煎って作るため、ルイボスティーなどと同様にカフェインは含まれていません。ミネラルも含まれているため、暑い時期や汗をかいたときなど、体から失われたミネラル分を補給するのに役立つでしょう。
麦茶の香ばしい香りや、カフェインを含まないという特徴から、リラックスタイムの飲み物としても取り入れやすい飲み物です。
ただし、麦茶はアイスで飲むことが多い飲み物でもあります。妊活中は、体が冷えて血行が悪くならないように意識する意味でも、飲む際は常温に戻したり、温めてホットで飲んだりすると、体が冷えすぎるのを防ぐことができます。
市販のペットボトルを選ぶ際は、添加物が少なく、大麦のみで作られているシンプルな製品を選ぶのがおすすめです。
4.黒豆茶
「黒豆茶」は、黒豆(大豆)を煎って作られるお茶で、香ばしい風味と飲みやすさが特徴です。
黒豆には、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする「イソフラボン」が豊富に含まれています。イソフラボンは、月経周期などに影響する可能性も指摘されている成分です。
しかし、イソフラボンは1日の摂取上限量が決まっているため、普段から大豆製品やイソフラボンサプリを多くとっている場合は、合計摂取量が多くなりすぎないように注意しましょう。一日の適量を守って飲むと安心です。
黒豆茶は、ノンカフェインのため、就寝前でも安心して飲むことができます。ホットで飲むと、より香りが際立つため、リラックス効果も得られるでしょう。
5.ジャスミン茶
ジャスミンの花で香りづけされた「ジャスミン茶」は、心地よい香りが特徴のお茶です。
ジャスミン茶は、ベースが緑茶のため、商品によってはカフェインが含まれている場合があります。「ノンカフェイン」や「デカフェ」と、パッケージに記載されている商品を選ぶとより安心です。
「ジャスミンアロマ」の優しい香りは、気持ちを落ち着かせたり、緊張をほぐしたりするリラックス効果も期待できるでしょう。
また、ジャスミン茶に含まれるカテキンによって、抗菌作用や抗酸化作用も得られることが報告されており、健康維持をサポートすると考えられています。
ただし、市販されているペットボトル飲料の中には、飲みやすくするために砂糖が加えられている商品も多く存在します。妊活中は血糖値の急上昇を避けるためにも、できる限り無糖のものを選ぶように心がけると良いでしょう。
6.牛乳
牛乳は、良質なたんぱく質とカルシウムという、体づくりに欠かせない重要な栄養素を同時に摂取できる飲み物です。
たんぱく質は、体のあらゆる細胞づくりに欠かせないため、妊活中にも意識して摂りたい栄養素です。
また、カルシウムは骨や歯を作る役割だけでなく、神経の興奮を抑えたり、イライラを鎮めて精神を安定させる作用も持っているとされています。
冷たい飲み物でお腹が痛くなりやすい人は、温めて飲むと安心です。牛乳でお腹を壊しやすい体質の方もいるため、その場合は無理せず、豆乳などに切り替えるなど、体調に合わせて飲むようにしましょう。
7.豆乳
牛乳が苦手な方や、動物性ではなく植物性のたんぱく質を積極的に摂りたい方におすすめなのが「豆乳」です。大豆から作られるため、牛乳とはまた異なる、妊活に嬉しい栄養素が摂取できます。
豆乳には、黒豆茶と同じく「イソフラボン」が含まれています。イソフラボンは、取り過ぎるとホルモンバランスに影響する懸念もあるため、サプリなどと併用する場合は、1日の合計摂取量に注意しましょう。
市販品を選ぶ際は、砂糖や添加物が少ない無調整豆乳を選ぶと、余計な糖分などを摂らずに済むため、より安心して飲むことができます。
8.スムージー
野菜や果物をミキサーにかけて作る「スムージー」は、忙しい朝や食欲がないときでも、手軽に豊富な栄養を補給できる飲み物です。特に、普段の食生活で野菜不足が気になる方におすすめの飲み物です。
ほうれん草や小松菜など、葉酸を比較的多く含む野菜を使えば、妊娠初期に大切とされる葉酸や、ビタミン・ミネラルなどを一緒にとることができます。
そのため、日常的に摂取が足りていないと感じる栄養素が含まれている素材を選ぶのがおすすめです。
また、食材を丸ごと使うため、水溶性・不溶性の食物繊維もとりやすくなり、便通や腸内環境のサポートにもつながるでしょう。
ただし、市販されているスムージーの中には、飲みやすくするために大量の砂糖が加えられているものもあるため、購入時には原材料表示を確認することが非常に重要です。
自宅で手作りする場合は、砂糖を加えずに、バナナやリンゴなどの果物の自然な甘みで楽しむようにしましょう。
9.ココア
リラックス効果と栄養補給を両立できる「ココア」も、妊活中のおすすめの飲み物です。
ただし、市販の調整ココアは、多くの砂糖や乳化剤が含まれているため、妊活中は避けると良いでしょう。
カカオ豆をそのまま粉末にした「純ココア(ピュアココア)」を使用し、甘さが欲しい場合は、血糖値の上昇が緩やかなオリゴ糖やてんさい糖などの天然の甘味料をごく少量だけ加えるのがおすすめです。
ココアの原料であるカカオには、「カカオポリフェノール」が非常に豊富に含まれています。カカオポリフェノールは、血管や血流の健康をサポートする可能性が報告されている成分です。
また、鉄分や食物繊維も含まれるため、貧血や便通が気になる人の栄養サポートとしてもおすすめです。
ココアには、微量のカフェインが含まれています。コーヒーなどと比べると、ごく少ない量ではありますが、ゼロではないので、他のカフェイン飲料と合わせた総量に注意しましょう。
10.炭酸水
水やお茶ばかりで飽きてしまったときにおすすめなのが「炭酸水」です。市販の商品の中には、果物などのフレーバーが含まれた商品もあります。
味のない水より飲みやすく感じるという方もいるため、水が苦手な方にもおすすめの商品です。
フレーバー付きの炭酸水の中には、人工甘味料や酸味料、添加物が含まれている場合があるため、成分表示をしっかりと確認しましょう。
妊活中に気をつけたい飲み物5選

妊活中に注意したい飲み物がいくつかあります。ここでは、特に注意したい5つの飲み物について詳しく解説します。
- アルコール飲料
- カフェインが含まれた飲み物
- 糖分が多い飲み物
- 添加物や保存料の多い飲み物
- ハーブティーの一部
1.アルコール飲料
妊活中は、基本的にアルコール飲料の摂取を控えるのが望ましいとされています。アルコールが、男性・女性ともに妊娠率に悪影響を与える可能性があるためです。
アルコールを過剰に摂取すると、女性の場合は肝臓に負担がかかり、体内のホルモン(特にエストロゲン)の分解や代謝に影響を及ぼし、結果としてホルモンバランスを乱す原因となります。
また、男性の場合も、精子の量や運動率、そして最も重要な精子の質(DNAの損傷)を低下させる恐れが、複数の研究で指摘されています。妊活中は、夫婦ともにアルコール摂取を控えるようにしましょう。
妊娠中のアルコール摂取は胎児に影響を与える可能性があります。そのため、妊娠が判明する前から、飲酒習慣を見直すことが重要です。
将来の赤ちゃんに影響を与えないためにも、できる限り断酒、または量を大幅に減らすよう心がけましょう。
友人との集まりなどで飲酒の機会がある場合は、ノンアルコールビールやノンアルコールカクテルなど、代替品を上手に活用するのもおすすめです。
2.カフェインが含まれた飲み物
コーヒーや紅茶、緑茶、エナジードリンクなど、カフェインが含まれた飲み物は、摂取量に十分注意が必要です。
カフェインを摂りすぎると、交感神経を刺激して寝つきが悪くなったり、自律神経が乱れたりする可能性があります。
世界保健機関(WHO)では、妊婦さんのカフェイン摂取量を1日300mgまでとしています。これはドリップコーヒーであれば1~2杯程度です。
普段からコーヒーなどを好んで飲んでいる場合、すべてを我慢しようとすると、ストレスに感じてしまう方も多いかもしれません。
よく飲んでいるお茶やドリンクに含まれるカフェイン量を把握し、ノンカフェインやデカフェの代替品に置き換えたり、飲む量を工夫したりして、意識的に摂取量をコントロールしていきましょう。
3.糖分が多い飲み物
清涼飲料水やフルーツジュース、加糖のコーヒー飲料など、糖分が多く含まれた飲み物にも注意しましょう。これらの飲み物は、糖質量が非常に多いものもあるため、原材料欄を確認しておくと安心です。
糖分を一度にたくさん摂ると、血糖値が急激に上がってしまいます。この血糖値の急上昇と、その後の急降下(血糖値スパイク)は、インスリンの過剰分泌を引き起こし、ホルモンバランスの乱れにつながる可能性が指摘されています。
また、糖質の摂りすぎは、体重増加やインスリン抵抗性(体がインスリンに反応しにくくなる状態)を引き起こす原因にもなるでしょう。さらに、肥満や糖尿病のリスクを高め、その結果として妊娠しにくさに関係する可能性も指摘されています。
日常的に飲むものから、砂糖入りのジュースや甘い炭酸飲料を控えることで、健康的な体づくりにつながります。無糖のお茶や水、プレーンな炭酸水などに切り替えていくのがおすすめです。
もし甘みが欲しい場合は、少量のはちみつや天然の甘味料を使うようにしましょう。
4.添加物や保存料の多い飲み物
市販されている多くの飲み物の中には、人工甘味料、着色料、香料、保存料といったさまざまな種類の添加物が多く含まれているものがあります。
通常、添加物や保存料は安全性が確認された上で使用されていますが、加工食品・飲料に偏った食生活を続けていると、結果として臓器への負担や栄養バランスの偏りにつながる可能性もあるため、注意しましょう。
市販品を選ぶ際は、パッケージの裏面にある「原材料名」の表示を確認してみましょう。原料名が短く、できるだけシンプルな原料で作られているものを選ぶのもおすすめです。
ミネラルウォーターやお茶、無調整の豆乳など、原料が明確で添加物が少ないものを選ぶと良いでしょう。
5.ハーブティーの一部
一見体に良さそうな「ハーブティー」ですが、全てのハーブが妊活中や妊娠中に安全というわけではありません。
一部のハーブには、子宮の収縮を促したり、ホルモンバランスに影響を与えたりする作用があるため、注意が必要です。
例えば、「ラズベリーリーフ」(子宮収縮作用があるため妊娠後期以外は注意)などは、避けるべきハーブとして知られています。妊活中にハーブティーを選ぶ際は、その種類が妊活中でも安全かどうか確認するようにしましょう。
一方で、ルイボスティーやジンジャーティーなどは、一般的に妊活中も安全とされており、水分補給だけでなく、香りでのリラックス効果も期待できます。
不安な場合は、かかりつけの医師や専門家に相談すると安心です。
妊活中の飲み物選びで注意すべきポイントとは

妊活に良い飲み物を選んだとしても、飲み方や量に注意すべきこともあります。ここでは、特に注意すべき3つのポイントを紹介します。
- 適量を守る
- 体を冷やしすぎないようにする
- 体調に変化があった場合は専門家に相談する
適量を守る
体に良いとされる飲み物でも、「適量」を守ることが非常に大切です。特定の成分を摂りすぎると、かえって体調を崩す原因になりかねません。
たとえ体に良いものでも、大量に飲めば良いというわけではありません。一日の目安量を守り、バランス良く摂取することを心がけましょう。
また、水分補給の基本は水やお茶とし、糖分や特定の栄養素を多く含む牛乳や豆乳、スムージーなどの飲み物は、補助的に取り入れるのがおすすめです。
体を冷やしすぎないようにする
妊活中の体づくりにおいて、「冷え」に悩む方も多くいます。全身の血流を良くするためにも、体を温めることを推奨する場合もあります。
冷たい飲み物を大量に、または一気に飲むと、体の内側から急激に温度が下がってしまいます。そのため、お腹が痛くなったり、血流に影響してむくみやすくなったりといった可能性もあるため注意が必要です。
飲み物を飲むときは、できる限り常温か温かい状態で飲む習慣をつけると良いでしょう。特に寒い季節や、冷房が強く効いた場所にいるときは注意が必要です。
アイスで飲む場合でも、冷蔵庫から出して少し時間を置いたり、一気に飲むのではなく、少しずつゆっくりと飲むようにすると良いでしょう。
体調に変化があった場合は専門家に相談する
初めて飲む場合や、普段あまり飲まない飲み物を飲んだ後、少しでも体調に異変を感じたら、自己判断で続けるのではなく、すぐに専門家に相談することが非常に重要です。体に良いと言われるものでも、すべての人に合うとは限りません。
体質は人それぞれ異なり、特定の食材にアレルギー反応が出たり、お腹がゆるくなったり、肌荒れが悪化したりする場合もあります。無理して摂取を続けるのではなく、かかりつけ医や専門家に相談するようにしましょう。
まとめ:自分に合った飲み物で妊活を楽しんでいこう!

本記事では、妊活中におすすめの飲み物について紹介しました。この機会に、日々の飲み物を見直してみましょう。
妊活中の飲み物は、白湯やノンカフェインのお茶(ルイボスティー、麦茶など)を基本とするのがおすすめです。飽きたと感じた場合には、牛乳や豆乳、スムージーなどを取り入れて、気分転換してみるのも良いでしょう。
一方で、カフェイン、アルコール、過剰な糖分などは、摂取量を意識することが大切です。体調に変化があった場合には、専門家に相談しましょう。
妊活を進める中で、「産み分け」に関心を持つ方もいらっしゃいます。産み分けの方法としては、性交のタイミングで調整するなどがあります。
最近では、産み分けに関心のある方の間で潤滑ゼリー(一般的に「産み分けゼリー」と呼ばれることもある)が話題になっているようです。
産み分けに関する詳しい情報や、こうした潤滑ゼリーなどについて気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

